洋服ダンスといっても様々ですが、ここでは特に婚礼セットの中の洋服ダンスについてお話しましょう。
大型の洋服ダンスは、扉が3枚以上あって、扉の高さもコート丈分あります。天板と袴の部分が分解できて、更に左右にも2つから3つに分かれるような大型の物がほとんどです。これらはネジで固定されています。勿論こういった家具の分解作業は、ほとんどの引越し業者では、当然のサービスとして行います。
引越しされる皆さんは、洋服ダンスの中身のうち、ハンガーに掛かってない小物などを箱詰めする必要があります。ハンガーに掛かっているお洋服は、引越し当日に引越し業者が持ってくるハンガーボックスに掛けて運搬しますので、作業当日までそのままで大丈夫です。たまにハンガーボックスのサービスが無いような引越し屋さんも未だにありますから、営業時に確認するようにしましょう。
こういった大型の家具の場合、分解したとしても、まだまだその各パーツはかなり大きいです。搬出・搬入経路の条件よっては吊り作業が必要な場合もあります。その場合には更に、扉部分の蝶番(ちょうつがい)をはずして、扉を分解します。
家具の重量のほとんどは、扉部分の前面にあります。ですから残った箱部分は大きくても、かなり軽量です。箱部分は吊り作業で搬出・搬入し、扉部分は階段で運ぶことによって、作業を安全確実に行うことができます。
ただし、この蝶番部分の取り外し・取り付けはテクニックと時間を要します。引越し業者のスタッフでも経験が少ない者がほとんどです。現在のご住所にその家具が搬入された時に苦労された経験をお持ちの場合や、新居の搬入経路が悪条件だと思われる場合は、必ず見積もり時に営業マンにその旨を伝えるようにしましょう。
こういった変則的な作業が必要な場合、通常の引越し作業よりもかなり作業時間が長引くことを考慮しまければなりません。こういったことを見落とす営業マンは意外とおおいです。なぜなら引越し業者の営業マンの多くは現場作業の経験が無いものが多いからです。ユーザーからの申告によって、当日の作業がスムーズにいくことも多いですから、この記事をお読みになられた皆さんはご参考にしてください。
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