残念ながら、引越し業者には毎日の様にクレームが来ます。
私なりに原因を考えると根本的な話になっちゃいますが、 引越しの作業は非常に難しいにも関わらず、経営者が簡単に考えて 引越し業界に参入したり、安易に 引越し作業員になったりする者が多いからです。
家一軒分の家財を全てトラックに積み込んで、それを新居に運び入れる作業というのは、そんな簡単なことではありません。
絶対に家具に傷をつけてはなりませんし、勿論家屋の壁や床にも傷をつけてはいけません。
更に、人のプライベート空間に入っていって作業を行うことにも注意が必要です。ユーザーが大切にしている家具や家財に直接触れる訳です。
普通のサービス業をしていても、なかなかそんな仕事ないですよね。
なのに、その 引越し作業を行う者は、おおよそサービス業とは無縁の肉体労働者だったりします(笑)
愛想笑いのひとつも出来ない様な者が、汚らしい作業着や汚れた靴下のままで部屋に入ってきて大事な家具を触っている・・・、とユーザーが感じた時点で、 クレームが起こる下地が出来上がった様なものです ^^;
こうなると、ユーザーは作業に対して不安になったり不満を感じやすくなります。
作業員がだらだら作業をしていたり態度が悪かったりしたらもう駄目ですね。
予定よりも作業時間が延びたりしたら、もう クレームです。
業績を順調に伸ばしている 引越し屋さんは上記の様なことを経営者がよく分かっていて、社員教育をちゃんとしています。
ただ、指示をするだけではうまくいきません。
過酷な肉体労働である作業をこなしながら、丁寧さやサービス業的な振る舞いができる作業員を育てるには、非常に時間が掛かります。
日雇いとか短期のバイトでは絶対無理なんです。
これは何を意味するかというと、作業員を一定数以上正社員として雇用したり、契約社員や派遣社員、バイトであっても短期ではなく長期で雇用しながら育てるという体制がないと駄目ということです。
つまり、コストが掛かるんです。
一概には言えませんが、安いだけの 引越し業者を選んでしまうと、 クレームを言いたくなるような事態を招く可能性が高くなります。
引越し業者を選択する際は、値段だけではなく中身を 比較検討してください。
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